皆さま、6月を如何お過ごしでございますか。
梅雨入りしましたので、今後しばらくは雨量が多くなるのでしょう。
紫陽花は、梅雨の時期に似合う花ですが、日本の紫陽花の色の豊かさに感動しています。
3000品種以上あるという事ですが、フランスに咲いている紫陽花とは比べ物にならない程の品種と色が豊富で驚きます。
我がマンションの入り口前には、純白のアナベルが見事に咲いています。
アナベルは、アメリカ原産の野生種「アメリカノリノキ」を原種に、園芸用に品種改良されたものだそうですが、花色が変化するのも可愛いです。
ツボミの時は緑色、それが次第に薄緑色になっていき、咲くころには白色に変化して、一面純白で球形に大きくつくので、見事で圧倒されます。
ピンク色のアナベルも可愛いです。
マンションの裏には、天然の紫陽花が優しく一面に咲き乱れています。
毎年駐車場から出ると一面に紫陽花が広がりますので、毎日増えていく様子を観察出来て楽しいです。
紫色の紫陽花が咲いていますが、色々な品種があり美しいです。
「下田あじさい祭り」の時期に、紫陽花を観賞しに行きましたが、種類の多さに驚きました。
あとになって、紫陽花は3000種以上あると聞き、納得しました。
名古屋公演の前日に、岡崎の宿で一泊しました時も、丁度「あじさい祭り」の時期で、すっかり翌日のコンサートの事など忘れて、紫陽花見物を楽しんだ事を覚えています。
6月は梅雨の時期でじめじめして不快指数が上がりますが、「あじさい」が心を和やかに、気持ちを落ち着かせてくれますね。
ヨーロッパの12月は寒さは厳しいですが、町中がクリスマスの飾りつけで明るくなりますので、寒いのが綺麗なイルミネーションのお蔭で気持ちを和やかにしてくれるのと同じ作用がありそうです。
今月のもう一つの楽しみは、プッチーニ オペラ「ボエーム鑑賞」です。
東京文化会館大ホールでの開催ですが、学生時代からのオペラ鑑賞で、ほとんどの公演が東京文化会館でしたので、とても楽しみです。
パリでは、現在のオペラ鑑賞は、ほとんどがガルニエのオペラ座ではなく、新オペラ座のバスティーユでのオペラ公演が多いですので、大舞台で立派ではありますが、ガルニエの旧オペラ座が最高です。
ガルニエオペラ座の天井画を描きました、マルク・ジャガール「夢の花束」を眺めながら鑑賞する事が好きなのですが、今では、バレエ公演主流で、オペラ公演は、新オペラ座での公演ですので、とても残念です。
東京文化会館大ホールは、渡仏する前の思い出の場所ですので、そこで鑑賞できることは嬉しいです。
2021年までの15年以上は、レ・クロッシュの公演は、東京文化会館小ホールで開催致しましたが、楽しい思い出がいっぱい詰まったいます。
しかし、コンサート当日は落ち着きませんので、今回は、お客様として出かけますので、丸一日上野恩賜公園をはじめ、上野の素敵な場所をいっぱい満喫したいと思っています。
6月28日から7泊8日で、石垣島と西表島・竹富島など離島を回り、海の美しさと自然、そしてアクティビティも楽しみたいと思います。
フランス在住の時は、カナリヤ諸島やマルタ島、マヨルカ島、クレタ島、シリア島等…毎年ゆっくりバカンスを楽しむ習慣がありましたけれど、帰国後コロナ禍でしばらくお預けでしたので、久しぶりに海の旅行に行きます。
日本に帰国しましてから、フランスにはない「温泉三昧旅行」を十分楽しめました事は、とても幸せでしたが、夏はサンゴ礁の海に出かけたいと思います。
最近は特に音楽をより大きく捉えるには、「自然」に接する事が一番だと感じます。
シューベルトは31歳の生涯を閉じましたが、何と1000曲以上も作曲しています。
「歌曲の王」と呼ばれていますが、歌曲の他に、管弦楽、ピアノ、オペラ…と多岐にわたって作曲をしていますので、どれほど、机にかじりついて1日中作曲をしていたのかしら?と思いきや、実は、自然に触れる事が大好きで、自然の散策巡りをしながら、頭に自然に音楽が湧き出て来て、頭に浮かんだメロディを公園のベンチで五線に記したり、帰宅してすぐに、その今の思いを音符で表現した、と言う事です。
私には残念ながらそういう才能は持ち合わせていませんが、「見聞」こそが芸術だけではなくすべての営農になると信じております。
では、皆さま、6月の湿度が高くて鬱陶しい日も多いかと思いますが、楽しいことを考えてお元気にお過ごしくださいませ。