◆今月のメッセージ 2020.04:

皆さま、今日から4月ですが、あまりにもコロナウイルス感染者が増え続けていますので、不安で暗い気持ちで居ります。
本来は、入園・入学式の準備で、胸を弾ませていらっしゃる時期ですのに、とても悲しいです。

3月と4月の日本中の公演は、中止が続き、とても無念です。
春は、フェスティバルが多い季節ですから、毎年芸術が活発に充実している時期ですのに、今年は、アーティストに取りましても聴衆に取りましても、とても虚しい気持ちになっていらっしゃる事でしょう。

レ・クロッシュの春公演も始まる予定でしたが、スタートの横浜 元町のベーリックホールでの「リビングコンサート」が中止となりました。
横浜市の洋館は、3月中すべて閉館でしたが、コンサート日予定の4月12日(日)まで、閉館の期間が延長されたとの事で、今年は、開催することが出来なくなりました。

毎年、ベーリックホールでのレ・クロッシュ リサイタルを楽しみにして下さっているお客様も多くいらっしゃいますが、申し訳ございません。
本当に残念ですが、まずは、コロナウイルス感染がこれ以上広まらないために、今は自粛しか方法はありませんので、またの機会にお目に掛かりたいと存じます。

そのあとに続きます、春公演の川崎市や八王子市のロビーコンサートも4月中はコロナウイルス感染の影響で中止となりました。
とても残念ですが、今はじっと我慢する時期なのでしょう。
1日も早く収束に向かいますように、と願うばかりです。

自粛期間が長期に渡りますと、皆さまの気持ちが暗くなりますので、本番を聴くことが出来ない時は、CDを活用して頂けますと幸いです。
やはり生演奏とCDから流れる演奏は、音楽の広がりやホールから聴こえてきます音色や音色が違いますから、いつもわざわざお越し下さいます。

それでも、毎年足を運んで下さっているファンの皆さまなら、レ・クロッシュのCDの演奏を目を閉じて聴きながら、リサイタル本番の姿をイメージしますと、熱い感動や興奮が伝わってくると思います。

このような暗い事件がある時こそ、芸術の光を感じながら、想像力をいつもの100倍にし、感性を磨いて下さると嬉しいです。
悲しい時ほど、音楽の力は偉大であり、心に染みてくるものです。

どうか、アメリカやヨーロッパ諸国のように、山火事のごとく、一気にコロナを爆発させてしまいますと、医療現場が追い付いて行けずパニックになり、助けられる人までも犠牲になってしまいます。
出来る限り自宅にいる時間を長くし、他人からコロナウイルスをもらわないように、頑張って下さい。

私共は、3月24日にパリから帰国し、今は自宅待機の期間ですが、あと1週間の辛抱となります。
しかし、その後も出来る限り自宅で過ごし、日本が滅びないよう、自粛の生活は辛くても、今は頑張るしかないと思います。
皆さまもご協力をお願い致します。

では、大変な時期ですが、皆さまで乗り切りましょう。