今月のメッセージ
7月になりましたが、猛暑の中、お元気でいらっしゃいますか。
本当に体が溶けてしまいそうなくらいの暑さが続いております。
今日は7月7日の七夕ですから、願い事を短冊に書いて笹の枝に付けましたでしょうか。
日本には、楽しい行事が色々ありますね。
昨日、私共が住むマンションのエントランスを通りながら、「笹の葉さらさら~」と歌いながら歩いている親子がいらして、久しぶりに聞く歌に感動してしまいました。
日本の歌は、リズムが穏やかで歌詞に優しさを持ち情景が目に浮かびますので、味わいながら聴くととても温かい気持ちになりますが、「たなばたさま」の歌は、単純な音系の中にも味わい深くとても心地よさを感じます。
皆さまは、歌詞を覚えていらっしゃいますか?
①笹の葉さらさら、軒端に揺れる
お星さまきらきら、きんぎん砂子
②五色の短冊、わたしが書いた
お星さまきらきら、空から見てる
これだけの単純な可愛い詩に、下総皖一先生が作曲をしたのすが、情景が目に浮かびます。
学生時代に、下総皖一先生のソルフェージュ教材を使用したこともあり、とても身近な存在の方でした。
先生はいつご他界されたのかしら、と調べましたら、1962年7月8日ということで、七夕さまの翌日にお星さまになられたのですね。
この情景を絵にしようとすれば、油絵よりも日本画の絵の具の方があいそうですね。
いわさきちひろさんの「七夕に願いを込めて」の絵をふと思い出しました。
日本の美や日本らしい温かい行事はずっと繋いでいって欲しいと思います。
お話にもどこか夢があります…
天の川の西岸に住む機織りの名手 織姫と、東岸に住む働き者の牛使い 彦星が、織姫の父親である天帝の勧めで結婚しました。
しかし、二人は仲よく暮らすばかりで全く仕事をしなくなってしまいました。これに怒った天帝が、天の川を隔てて二人を離れ離れにしました。ところが、今度は悲しみに明け暮れるばかりで働かなくなってしまいました。
そこで、仕事を励む事を条件に、七夕の夜に限って再会する事を許され、七夕になると天帝の命を受けたカササギの翼にのって天の川を渡り、年に一度再会するようになりました。
天の川に輝く「夏の大三角形)が七夕伝説を表しています。夏の大三角形を形成していること座のベガが織姫、かに座のアルタイルが彦星、白鳥座のデネブが二人をとりもつカササギです。
私は、天の川を連続で一夜にして7回ほど観た事がありますが、それは長野県の佐久市のホテルのベランダからでしたが、偶然にも先日の友人の個展の折に、佐久市の方が天の川がとてもよく観えるのよ、とおっしゃって、これは偶然ではなく、暗くて建物が少ないから星空が特別に綺麗なのだと思います。
7月はレ・クロッシュは恒例の長野公演となります。
その後は軽井沢の家の掃除と温泉旅行をして来る予定です。
では、これからも猛暑は続きますが、くれぐれもご自愛くださいませ。